
あなたは死ぬことに恐怖を感じますか。
そんなの当然だよ、と仰るかもしれません。でも、本当でしょうか?
よくよく、思い起こしてみると僕にはそれが思い当たりません。体験がないからかというと、事実死にそうな事故にも幾度か遭っています。放浪の旅中にちょっと間違えたら死んでるというようなことも何度となくありました。
ですが、死自体を恐ろしく思ったことはないと感じます。おそらく致命的な病にかかってもそこから想像される苦痛や、周りの人の悲しみ苦しみを想像して恐怖を感じることはあっても、死ぬということ自体に関しては恐れはないのではないかと思います。
あなたはどうですか?
僕が死ぬのが怖いのは、今はただ一つ、子供のことを心配するからです。
思うに、あらゆる生き物にとって死とは恐れるものではないでしょう。死を考え恐れている生き物は人間だけだと僕は思います。
ただ一つ願うのは、死ぬまで健康でありたいということです。
そして、人間本来そのようにデザインされていると深く感じています。
先進国の寿命は年々伸びています。しかしながら、その実態は僕らが健康になったからではなく、延命させる技術が進歩したからだと観察しています。
化学薬品や、手術テクノロジーの進歩によって、死ぬまでの時間を延ばせるようになったからということが一番大きいのではないでしょうか。
考えてみてほしいと思います。
僕らの発展や進歩の要であるとされるテクノロジーですが、ある意味、あらゆるテクノロジーによって、僕らはいろいろな能力を削がれているということも言えるのではないでしょうか?

僕の住んできた先進国において周りをよく見てみると、糖尿病、心臓病、がん、リウマチなどの成人病で苦しみ始め、年老いてその痛みや苦しみを薬や手術で抑え抑え生きている人がなんと周りにたくさんいることでしょう。2年ほど前に亡くなった僕の母もそうでした。
そして、肉体的な病だけではありません。精神や、心を病んだ人がいかに多いことでしょう。病んだ肉体には、病んだ心や精神が宿ります。

これは例えば食べ物一つをみても、農薬、化学調味料、保存料、砂糖の何百倍も甘い甘味料、着色料、香料、何百回もの交配を可能にさせる「テクノロジー」が、人間の機能を落とし、このような人間の不具合を引き起こしていると見て取れませんか?
これが住環境から、衣類、化粧品、そして空気や水など、人間になくてはならないものに合理化の名の元、テクノロジーが侵入し、人間本来の機能を落とし続けているのではないでしょうか?
僕は決してアンチ・テクノロジーではなく、当然テクノロジーの人間史における貢献度は認めます。ですが、その副作用として人間の機能は本来の3分の1以下に落ちていると僕は感じています。
この萎縮してしまった能力を今僕らは「潜在能力」と呼んでいますが、これは、そもそも携えていた能力です。
僕は今、そんなふうに気づかずに衰えてしまった僕らの、本来の人間の機能を取り戻し、この肉体を去るまで極力最大限の機能と能力を維持していたいと強く思います。
僕も発展途上です。先進の人々を探し求め、話し、学び、体験し、自分を一生懸命磨いている最中です。
そして一人でも多くの人に、少しでも本来の人間としての能力を取り戻してほしいと思います。
当たり前と思っている「あなた」は、本来あるべきあなたではありません。
あなたは、今以上にもっともっと可能性に満ち、能力のある、強靭で、知恵に満ち、光を放つあなたです。
僕らの本来の姿は、仏陀が水の上を歩いたように、キリストが手かざしで病を治癒したように、チベットの高僧がいくつもの部屋に同時に姿を現すように、不可能を可能にする能力に満ち溢れているはずです。
肉体も精神もそして心も、鍛えれば鍛えるほどに限界を超えることが可能です。
皆さんで、刺激しあって、励まし合って、分かち合って、そんな自分という原石をダイヤモンドのように光り輝く人間に磨いていく仲間を増やしませんか?
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