水③ – あなたを蝕む水道水の浄化方法

残念ながら僕らの家に送られてくる水道水には、塩素、トリハロメタン、鉛、水銀、ヒ素といった重金属、農薬、グリフォセート、そして最近問題になっているフッ素化合物(PFAS)なども地域によっては多く含まれていることを前回書いてみた。

もちろんこれらの有害物質が体に侵入し、ガンやその他の病にならないように各自が手を打たなかればならない。

まず必要なことは、どのような有害物質が多く含まれているのか,自分の住むところの水質を知ること。そして、その有害物質をきちんと取り除いてくれるフィルターを飲料や料理に使う前に利用することだ。

  1. 地元の水質を知ること

日本では、各地方の自治体から各地域の詳細に渡る水質レポートがある。まずはこれに目を通して自分の家の水にどのような有害物質が含まれているのかをよく知ることが大切だ。

例:東京都水道局水質レポート (残留塩素)

アメリカでは、EWGのサイトが大変詳しく各地の水分析データを掲載している。(National Tap Water Quality database)

2. 浄水器の型を決めること

日本では、蛇口直結タイプ、据え置きタイプ、ポット型、ビルトインアンダーシンクなど色々あるようだが、これはみなさんの台所スペースに依る。ただ僕の経験上、簡易型(ポット型、ボトル型)などで安心して飲めるレベルまで水質を上げてくれるものはないと思う。

以下、僕の経験も含めて、比較的簡単に設置できる代表的な浄水方法を書いてみる。

Reverse Osmosis (RO) 逆浸透膜式

逆浸透膜システムは、フッ素と硝酸塩を減少させる唯一のNSF認証システムであり、鉛と銅の両方を減少させるNSF認証を受けた唯一のシステム。

ただ、逆浸透式は、水道の水を完全なH2Oのみの物質にしてしまう。ということは、自然の水に含まれるカルシウム、マグネシウムといったミネラル類も抜き取ってしまう。あるいもそれは、「魂の抜けた水」とも言えるので、飲料水として飲むときに海塩を少し入れるなどしてミネラルの補給を心がける必要がある。

Distilled Water 蒸留水

蒸留プロセスでは、水に熱を加えて蒸気に変えることで浄化する。蒸気は上昇し、冷却室に移動して再び液体に戻り、多くの汚染物質が取り除かれる。このタイプのろ過では、鉱物や重金属などの大きな粒子が減少するが、内分泌攪乱物質や揮発性有機化合物(VOCs)は除去されない。なぜなら、これらは水と同じかそれ以下の温度で蒸発し、蒸気とともに上昇するからである。ただし、細菌は効果的に殺すことができます。

Solid Block Carbon Filters 固体ブロックカーボンフィルター

EPA(環境保護庁)によって、除草剤、農薬、揮発性有機化合物(VOCs)などの化学物質を除去するための最良のオプションとして認められている。高品質なカーボンブロックフィルターは、化学物質、農薬、細菌、フッ素(フィルターアタッチメント付き)、重金属、硝酸塩、亜硝酸塩、寄生虫を除去できる。ほとんどは重力を利用したシステムであり、雨水、池の水、さらには海水を含むあらゆる水を安全な飲料水に変えることができる。

僕はアメリカでBerkey Filter(左写真)という、個体ブロックカーボンのフィルターを使用している。重力を利用したフィルターなので、非常災害時にも使用することができることとステンレスでできているので、見た目が美しいことも使用理由の一つだ。

BRITA などの簡易式フィルター

これは、60ー80%程度の塩素や、重金属などは除去してくれるが性能としては完全ではなく、カルキの味などが十分に除去できない。僕はあまり勧めていない。

フィルターの素材

フィルターの素材もあなたの水道水が何によって汚染されているかによって決めると良い。

活性炭: 基本的に炭素の穴が不純物を除去する昔ながらの仕組み。備長炭などの炭を水に入れておくだけでも、カルキ臭、カビ臭などが除去できる。残留塩素(トリハロメタン、農薬の類をことに除去してくれる)

中空糸膜: ナイロン樹脂で作られた細かい糸で微小な穴が開いており、この穴でカビやさび、細菌なども除去する。

イオン交換樹脂: 陰イオンと、陽イオンを交換することで有害物質を除去する仕組み。鉄や鉛など重金属を除去するのに良い。

セラミック膜: セラミックにある微細な穴を水が通ることで、有害物質を除去する仕組み。さび、細菌などが除去できる。

ペットボトル入り飲料水

個人的には絶対に買わないし、飲まない。理由は、重大な環境汚染の原因となっている上、ペットボトル自体が持っているBPAという内分泌撹乱物質で、発がん性、その他様々な健康への悪影響が報告されている物質が水に溶け出している可能性が大いにあるからである。

番外 編

回帰水

ニューヨークで使用していたことがある。特殊なミネラル石や、セラミックなどに水を通し自然界の最高水質の水に回帰させる装置。水が高周波数となり、野菜や肉など、思いつく限りのものを浸すと、鮮度が長持ちし、食品中の毒素が取り除かれると言われている。実際金魚鉢に使うと、金魚が早く育ち、大きくなったりする。また、花に与えるとより長く持つ。農薬付きの野菜をつけておくと、農薬が浮き出てくる上、野菜が長持ちする。

値段は15万円から、35万円。

還元水

還元水は電気分解を通して水をアルカリ性に変換するもので、実際の水素分子を水素ガスを充填して作られる水素水とは異なる。アルカリイオン水も水素水もどちらも健康効果が期待できるとされているが、研究はまだ未成熟で最終的な結論を持つには至っていないように見える。

アルカリ性の水はそのPhの高さによって体にも害を与える可能性も指摘されている上、アルカリ水から水素を除いた結果、言われている効果は認められなかったという研究報告もあるので、更なる研究が期待される。

Phが高い=9−10

ミネラルウォーター=5.8 – 8.6

電化製品店などで気軽に購入でき、基本的な毒素を除去してくれる浄水器に加えて、徹底したい人、水をそのもの以上の品質にしたい人でも使えるおすすめ機器を少し上げてみた。この情報をもとに一人でも多くの人が、水と自分の関係を意識してくれて、水の毒素を取り除いて利用してくれることを心から願う。

一つ言い忘れたが、まず飲料水を浄化できたら次は、お風呂とシャワーの水だということを忘れずに。塩素は熱が加わるとトリハロメタンという発がん物質をさらに発生させ、蒸気となってはいに吸収されるだけでなく、あなたの全身に広がる皮膚という臓器からそれらが体内に吸収されてしまう。

YouTube版 健康で最高!!

Live Your Best 「ベストを生きる」ブログでは、横田慎矢がヘルスコーチ、指圧、太極拳、道教などの知識と自らの体験を通して、本来の人間の能力や機能を回復し、ベストなあなたを実現する様々なヒントを発信しております。どうぞ、ご購読下さい。

さらなるパーソナライズしたあなたの健康に関するお悩みのご相談にご興味のある方は、以下のコメント欄に「コンサル希望」などメッセージをお残しください。(投稿の際、e-メール欄に必ずご連絡先のメールアドレスも一緒にご記入お願いします)

にほんブログ村 健康ブログへ

にほんブログ村 健康ブログ 健康法へ

にほんブログ村 健康ブログ 健康管理へ

PVアクセスランキング にほんブログ村

にほんブログ村 健康ブログ 気功へ

コメントを残す