
以前まだ僕が日本に住んでいる頃、ぼくがワークショップなんかをたまに受けていた東洋医学の先生がいた。
彼は言ってみればアバンギャルドで、痛みを取るために患部に溜まった瘀血を針で吹き飛ばすみたいなことや、自分で今までになかったツボを発見したり、患者の握った金のスティックを紙の人体図に当てがって患者の腫瘍のありかを探るというようなこともしていた。ソニーの盛田会長にも死の間際まで施術をしていたらしい。彼の言うことなすことは当時の僕にとっては常に新鮮で驚きであった。
その驚きの一つに、腕のない人の肩の痛み、というのがある。
簡単に言うと、腕のない人の肩の痛みを治療する際、見えている肉体にハリを打ってもなかなか治らない。どうやって治すかというと、失った腕のあるところに治療を施すことで改善する、ということだった。この話は自分の中にそのあとも長い間残った。
通常の頭で考えれば、何言ってんだということになるだろう。見えない体を治療するというのは、物質主義な今の西洋医学では理解できない。しかし、「エネルギー」という概念を用いる波動医学、代替医療の多くではそれを説明することができる。
これは、昔から神智学、人智学、その他の西洋伝統医療の中では主にエーテル体、そして、東洋医学では「氣」などとして表現されているものだ。それは、周波数の異なった微細エネルギー物質として理解され、人間の知覚できる範囲の周波数範囲から超えているために人間には知覚できない。このような「見えない体」は幾つかの層になっており、それらすべての層がホリスティックにつながって異なる次元からエネルギーのやりとりをし、目に見える体に影響を与えていると考えられている。

ニコラ・テスラが最初の発見だとされ、のちにキルリアン夫妻がさらに追求しその名を冠された「キルリアン撮影」という撮影法がある。対象物に高周波をかけてその発光現象を撮影する技法だが、植物の葉を半分に切ってその撮影をすると、半分に切られ失くなった葉の部分が発光して写る。youtubeビデオ (ファントム・リーフ現象と呼ばれている:左写真)これは前述した先生の目に見えない腕を治療するということに大きなヒントを与えている。
この西洋的には、「エネルギー」東洋的には「氣」、「プラナ」などと呼ばれている目に見えない体を意識することが、本来の人間機能、能力を取り戻すためには不可欠だ。
これは、実は肉体だけではなくて、物質や、植物、食物など全てに行き渡っていて僕らの生命に大きな影響を与えている。
こういったことに関する研究はなにもニューエイジに限らず、新進な医学者たちによって行われている。特にヨーロッパでは盛んで、このような目に見えない体を読み、診断をしたり、治療に役立てている医師が結構いるのだ。
ニュートン物理学的世界から、アインシュタインや、量子物理学といった波動学的世界観に移行しつつある今、ぼくらは自分たちの体をただの物質としてではなく、こういった「目に見えない体」に目を、いや、意識を向けるべきであることはいうまでもない。
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