
おそらく最もエネルギー医療の摩訶不思議さを明確に表していると思えるのは、ホメオパシーだ。英国王室では、1800年代からホメオパシーが使用されている。英国王室だけではなく、スイスや、オランダ、その他の多くのヨーロッパの国では正式にその王室などで使用されている医療なのに全く科学的ではないとされている。
ホメオパシーを学んでいた友人から話を聞いた僕も大変興味を持ち、それを学び、そして自らも服用しているホメオパシー。そのエネルギー医療の代表格と言えそうな、ホメオパシーの歴史や、反物理的な理論について一緒に見ていこう。
ホメオパシーの父

ホメオパシーは日本語で、「類似療法」と呼び、これは、1796年にホメオパシーの父と言われるサムエル・ハーネマンが「同種のものが同種のものを治す」ということに気づきホメオパシーの土台を作り上げたことが始まりだ。
ホメオパシーで服用するのは、ほんの1、2ミリの砂糖の玉。
これを「レメディー」と呼び、その小さな玉に、自然界のあらゆるものを希釈して含めそれを患者は服用するのだ。その元になるエキス(母液)は3000以上にも及び、普段僕らが口にする野菜から、果ては普通に服用すれば猛毒であるトリカブトなども含まれ、それらをその患者の病の性質や特質に合わせて用いる、世にも不思議な医療の一つである。
ホメオパシーは、「like cures like」 (同種が同種を治療する)
例えば玉ねぎを例に見てみよう。
「同種が同種を治療する」というホメオパスの哲学をもとに考えると、誰もがよく知る玉ねぎの性質といえば、切ると目が痛み涙目になる。また、鼻水や、それが高じてくしゃみを起こしたりすることは、誰でも経験したことがあるだろう。
これが、玉ねぎの性質なら、玉ねぎは同種の症状に効く、という考え方をする。要するに、花粉症や、風邪の症状である、くしゃみ、鼻水、鼻詰まり、そしてくしゃみなどを抑える効果があるとするのがホメオパシーだ。
大海原に落とした一滴に等しいレメディー?

ホメオパシーがプラセボ(偽薬)と言われ、科学が容認しないのはそのレメディーの製法による。
先述の玉ねぎをもう一度例にとれば、ホメオパシーレメディーは、そのエキスを100倍の量の水の中で震盪させながら薄めることを繰り返すことによって作られる。
それもただ一回100倍の量の水で薄めるだけではなく、これを何十回、何百回と繰り返すのだ。
そして、ホメオパスが僕らの常識をぶっ飛ばすのは、「薄めれば薄めるほどその効き目(ポテンシー)が高くなる」、と考えるところにある。
ホメオパスのレメディーは、6C, 12C, 30C, 200Cというように表示されているが、これは、例えば6Cであれば、この100倍の量の水による希釈が6回繰り返されたものということだ。
なので、計算すると12C以上のポテンシーのホメオパシーレメディーは、海にエキスを一滴落とすのと変わらない濃度となり、物理的にその元々のエキスの分子は全く含まれていない。一般的に最も用いられているポテンシーは、30Cだが、これには大海に落とした一滴より物理的には濃度が低いことになる。
母液の分子が全く含まれていないレメディーが効くという馬鹿げた話
ホメオパシーの発明者であるハーネマンは、「母液を希釈すればするほど、ポテンシー(その母液の持つエネルギー)が高くなる」とした。
これは、これまでの近代物理学を土台にした西洋医学で考えると、全く馬鹿げた話だと聞こえる。希釈を高めれば高めるほど、元々の分子ですら、消えてなくなってしまうのだから。
ハーネマンも最初は訳がわからなかった。彼は、最初母液をそのまま使用したのだが、薄めるとその効果も希薄になった。だが、それを馬車で運ぶとその効き目がそのまま維持されることを発見した。これが、馬車の振動によるものだと気づいた。
そこで、希釈と震盪を繰り返すことによって、その効き目が高くなることを知ったのだった。
僕の用いている「エネルギー」という言葉はかなり広義だと思うが、これもエネルギー概念を使えば解釈ができるかもしれない。
ハーネマンが、ホメオパシー医療を考案し始めのは、微細な世界のエネルギーを扱う量子論が登場する100年も以前だが、この量子的な世界観がホメオパシーを科学的に説明できる可能性を持っているからだ。
量子の世界がホメオパスに光を与える可能性

ホメオパシーを証明する仮説には、今の所大きく分けて3つある。
- ナノ粒子仮説
一部の科学者たちが、高希釈のレメディー中に原物質のナノ粒子(髪の毛の太さの1000分の1くらいのサイズ)を検出した。また、震盪によって物質がナノ粒子に砕かれて、それが希釈後も残存する可能性がある。ナノ粒子には、通常の分子と異なる物理学的作用をするため、全く異なった効果をもつ可能性がある。
- 水の記憶仮説
震盪することが水素結合ネットワークを変化させて、水に特有の構造を作る可能性が指摘されている。一部の研究者が、水が電磁パターンを保持できると主張している。
また、ノーベル賞受賞者のウイルス学者である、リュック・モンタニエは高希釈のDNA溶液から低周波の電磁波を検出したと報告している。
これらが、「情報の記憶」として解釈されるかもしれない。
- 量子コヒーレンス・ドメイン仮説
量子的な視点から、「水が量子的に同期した安定領域を作る」と提案している。震盪させることで、この領域を作り、原物質と共鳴、同期している可能性がある。
微細世界の特異な世界を科学的に証明した量子物理学に照らすと、これまで分子が一つもない似非科学と非難を浴びてきたホメオパスも、今後研究が進むにつれ次第に解き明かされていく可能性が高い。
実際に効くのか
僕は、ホメオパシーのレメディーをこれまで軽症の病や、不調、それらの予防に使用してきた。症状としては、目の痒み、痛み、くしゃみといった花粉症の症状、そして、激しい運動後の筋肉痛緩和、長時間ひこうきん乗ることで起こる時差ボケと、筋肉痛の予防。そして、心配性や、考えすぎ、落ち込み、悲しみ、などの心理的症状には、きちんとホメオパスに処方されたレメディーを使用した。
結果は、どの場合も効果があった。それも、効くときは即効性が驚くほど高い。瞬間で症状が止まったりする。効かない時は、全く効かないこともあったが、医薬品のように副作用もなく、再度別のレメディーに変えていけば良いので、大変服用しやすい。
まとめ

ホメオパシーは特にアメリカで医療法として現代医学団体からかなり抑圧を受けた背景もあり、現在でもその臨床データは、試験条件が同じであっても支持派と批判派で全く異なった臨床結果が報告されていることが多い。批判派からの結論は、そのほとんどが「プラセボ以上の効果が認められない」もしくは、「証拠不十分」といったものとなっている。
なので、ホメオパシーの効果は、患者による。信じる人が救われている(プラセボ)のかもしれない。もう一つ面白いのは、ホメオパシーが子供達に良い結果が得られやすいように見受けられることだ。もしかすると子供たちがホメオパシーに対して何の偏見も、考えもないからかもしれない。
そして、プラセボ効果は最近様々な角度から見直されてきている。実際砂糖玉が、プラセボを引き出して病を癒せるなら、僕らには化学薬品などいらないことにならないだろうか。
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