日本人に知って欲しいこと 最終回

デパ地下は美味いんだけど

銀座に滞在中の何日か、デパ地下で買い物してホテルで食事をした。デパ地下で買い物すると、一つの惣菜が、まずはプラスチックのケースに入っている。店員さんは、それをプラスチックの小さな袋に包んで、そこに小さな保冷剤を入れてくれる。そして、ソースとかドレッシングとか、おまけにお箸にお手拭き、爪楊枝なんかを一緒にくれるが、そのどれもが包装されている、そして最後に手提げ袋にまとめてくれる。3つのお店からそれぞれ惣菜を買った挙句には同様のものが詰まった手提げ袋が三つになる。

おまけにコンビニに寄って、大好物のハーゲンダッツの抹茶アイスクリームなんかデザートに買ったりしたからこの3つの惣菜と、デザートから出るゴミは以下のようになった。

プラスチックのケース、保冷剤、小さいビニール袋、割り箸、割り箸の紙袋、ソースのビニール袋、お手拭きのビニール袋、爪楊枝、爪楊枝の包み、それにビニール手提げ袋、そして3つの惣菜屋からだから、これが3倍。それに、アイスの箱、アイスのプラスチック包装、アイスの手で持つ芯。

ホテルに帰って、食事を終えると、ホテルのゴミ箱は溢れんばかりのゴミでにいっぱいになった。これを2日やったら、さすがに自責の念に駆られた。

昔、僕のお婆ちゃんの時代には、自分の容器を持って豆腐屋に行き、八百屋では、野菜をそのまま買って買い物袋に入れて持って帰り、肉屋でも紙の包装でシンプルなものであった。サクッと統計を見つけられなかったが、恐らくゴミの産出量は数十年前に比較して何倍にも上がっているだろう。

最近では、コンビニやスーパーで買い物をするので、それらが全てプラスチックで包装されている。

この辺、なんとかできないものだろうか?

ちなみに、アメリカではここまでひどくない。スーパーに行って野菜は全て裸体であり、サランラップなどされていない。束になって置いてあるものを近くに設置してあるビニール袋に入れて買うだけ。ことに僕の住むサンフランシスコでは、日本で言うビニール袋というものが禁止され、今は、コンポスティブル/バイオ・ディグレイダブル(自然還元する)な素材でできた袋が使用されている(左写真)。健康意識の高い人なら、野菜などはファーマーズ・マーケットに行って買う。そうなると、全て野菜は裸でマイバッグ持参という人が多いのでゴミがほとんど出ない。

ビニール袋、サランラップなどは、健康にも非常に良くない。プラスチックには、BPA (Bisphenol-A)という化学物質が含まれており、これが、食べ物や飲み物に浸透し、あなたの体内に侵入する。BPAは、成長ホルモン、胎児の成長、生殖機能など主にホルモン系に悪影響を及ぼすばかりか、甲状腺機能にも悪影響を及ぼす。

ことに妊婦から、お腹の胎児に引き継がれるので、恐ろしいことに韓国からの報告では2歳以下の子供のおよそ80%から、BPAが検出されたという。こういうBPA汚染された子供が、プラスチックにまみれて大人になり、結婚して子供を産むわけだから、幼児や、子供の発育障害が年々増えているのも納得だろう。

BPAは、果物に貼ってあるステッカーからも微量だが浸透する。サランラップや、PETボトルの飲料、プラスチックのタッパーなどからも食べ物に影響し、あなたの体に入っていく

ゴミの視点からだけでなく、健康の視点からも、プラスチックを極力控え、シンプルな包装、ゴミの出ない生活への意識が高まって欲しい。

健康ブログ

にほんブログ村 健康ブログへ
にほんブログ村

健康法

にほんブログ村 健康ブログ 健康法へ
にほんブログ村

健康管理

にほんブログ村 健康ブログ 健康管理へ
にほんブログ村

コメントを残す